ビタミンC    
 
ストレスとビタミンC
  抗ストレスホルモンの合成に必要なビタミン
ビタミンCは、ストレスに対抗するための体づくりにも欠かせません。ビタミンCはストレスから体を守るホルモンを合成するのに使われているのです。
このホルモンを分泌しているのは、腎臓の上にある小さな臓器「副腎」です。 副腎は皮質と髄質に分かれ、それぞれ異なるホルモンを分泌していますが、いずれも体にストレスが加わると速やかにホルモン分泌量を増します。 これによって一時的に心拍数を増やしたり、血糖値を高めたり、組織から脂肪を動員してエネルギーを増大させたりし、ストレスに対する抵抗力を高めるわけです。
ここでいうストレスとは、精神的なものに限りません。元来ストレスとは病気や怪我、暑さ・寒さなど、生体にとって不利な刺激を指します。副腎からのホルモン分泌は、そうしたストレス全般に対して増加します。
普段、副腎には、高濃度のビタミンCが含まれています。 しかしストレスが加わると、ビタミンCの濃度は急激に低下することがわかっています。
 
  ビタミンCが不足するとストレスに負けやすくなります
・副腎には、ふだん大量のビタミンCが貯えられていますが、ストレスが加わると、急激にその量が減ります。抗ストレスホルモンを作るのにビタミンCが使われるためです。
・ビタミンCが不足すると、抗ストレスホルモンが充分に作られず、ストレスに対抗する抵抗力が弱まります。ビタミンCは、一度にたくさん摂ってもストックできず、体外に排出されてしまいます。
・ストレスに負けない体を作るには、毎日充分なビタミンCを摂るのがコツです。
 
  実験で証明されたストレスとビタミンCの関係
人間、モルモット、サルなどを除き、大部分の動物は、体内でブドウ糖からビタミンCを合成することができます。ネコやネズミは、ビタミンCの摂取を心がけなくても、必要に応じて体内で作れるわけです。
ネズミにストレスを与える実験では、ビタミンCの生合成量は、2〜3倍から10倍弱にまで増えるという結果が出ています。 強いストレスを与えるほど、生合成量は増します。
体内でビタミンCを合成できない私達人間としては、毎日ビタミンCの充分な摂取を心がけ、ストレスに負けない体をつくりたいものです。

 
 

 
 
 
 
 
 

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