高齢者におけるビタミンEと認識能低下との関係
Martha Clare Morrisら, Arch Neurol.2002; 59:1125-1132より

 

目 的
ビタミンE、C、カロテンなどの抗酸化栄養素の摂取が加齢による認識能の低下に及ぼす影響について調査する。
 
方 法
縦断的研究
追跡期間: 平均3.2年間
対象:2889名、65〜102歳

評価項目:East Boston Memory Test (Immediate and delayed recall)、Mini-Mental State Examination、Symbol Digit Modalities Testをベースライン時と3年後に行った。無作為抽出した288名は6ヶ月目にも試験を行った。

 

結 果

ビタミンE摂取量の最高群は最低群と比較すると、認識能の低下が36%抑制された(年齢・人種・性・学歴・喫煙・飲酒・摂取総エネルギー量・摂取ビタミンC,A,カロテン量調整後)。

図 年間における認識能テストスコアの変化とビタミン摂取量との関係

 
結 論
食品やサプリメントからのビタミンE摂取量は加齢による認識能低下の抑制に影響を及ぼす。

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