高齢者における認識能とホモシステインとの関係

Giovanni Ravagliaら, Am J Clin Nutri 2003;77: 668-673より

 

背 景
高齢者における血漿ホモシステイン濃度増加は痴呆症のリスクファクターとなる可能性が示唆されている。
 
目 的
高齢者における、血漿ホモシステイン値とMMSE(Mini-Metal State Examination)のスコアとの関連性を調査した。
対象者:65歳以上(平均72.8±6.0) 650名
 

 

結 果
MMSEのスコアが26-28点の群は血漿ホモシステイン濃度が12.7μmol/Lであり、28点以上群の血漿ホモシステイン濃度11.9μmol/Lと比較すると、有意に(p<0.01)高かった。また、24-25点群の血漿ホモシステイン濃度は14.5μmol/Lで、26-28点群(P<0.01)と28点以上(P<0.001)とそれぞれ有意に高値であった。 また、高ホモシステイン血症(総ホモシステイン15μmol/L以上)のリスクは、24-25点群または26-28点群は28点以上の群よりも高かった。
図 MMSEスコアと血漿ホモシステイン濃度
 
 
 

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