アトピー性皮膚炎患者にn-3、n-6系多価不飽和脂肪酸、ビタミン群、ミネラル群を投与したオープン試験について
Bondevik Bjorn Eriksen ら Journal of Dermatological Treatment.(2006)17:82-85

 
目 的
 多価不飽和脂肪酸とビタミン・ミネラルを日常食に取り入れることは、アトピー性皮膚炎に効果があるかどうか臨床的に試験した。
 
方 法
 中等度のアトピー性皮膚炎をもつ17〜43歳の患者19人において、16週間の試験を行った。
 
 一日の摂取量
n-3系多価不飽和脂肪酸
875-996mg
n-6系多価不飽和脂肪酸
595-753mg
ビタミンC
120-375mg
ビタミンE
384-450mg
亜鉛
23mg

 

 

結 果

 アトピー性皮膚炎(AD)の重症度評価法にはSCORADと呼ばれる指標を用い、8週間後、16週間後共に 17人中14人において改善がみられた。


図. 多価不飽和脂肪酸、ビタミンE、マルチビタミン、亜鉛を栄養補助食品として
   摂取した場合のアトピー性皮膚炎患者に対するアトピー性皮膚炎重症度評価値
   SCORAD: アトピー性皮膚炎重症度評価

 

結 論
 アトピー性皮膚炎の治療においてn-3系n-6系脂肪酸を加える食事が果たす可能性は非常に高く、PUFAと抗酸化性物質を組み合わせる治療が今後用いられるよう、より広範囲にわたり試験される必要がある。
 

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