EGCGによる動脈硬化進行抑制効果
Kuang-yuh Chyuら, Circulation 2004; 109: 2448-2453より
 
方 法
アポE欠損マウスに高コレステロール食を投与し、EGCGがアテローム病変の進行に及ぼす影響を調査した。
腹腔内投与
EGCG投与群:EGCG 10mg/kg
コントロール群:PBS(フェノバルビタールナトリウム)
 
結 果
EGCG投与群では、カフス誘導によるアテローム病変サイズが、PBS群と比較して、21日目で55%、42日目で73%低減された(図)。 しかし、病変が進行してしまった大動脈洞やその他の大動脈病変には影響しなかった。また、EGCG投与群では、局所の血管組織における抗酸化能の増強や、平滑筋細胞増殖の抑制などが観察された。
 
まとめ
本結果から、抗酸化物質であるEGCGは、アポE欠損マウスにおいて、進行が進んだ動脈硬化へは影響しないが、初期段階において、アテローム病変の進行を抑制することが示唆された。
 
図 EGCG投与後のアテローム病変サイズの変化

 

 

 

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