■  脂質吸収と血清脂質濃度におけるEGCgの影響
       Daniel Gら, J Nutr Biochemistry 14(2003), 326-332
 

 緑茶に含まれるカテキンは血漿コレステロール値やコレステロール吸収率を低下させることが示唆されている。我々はラットを用いて、EGCgが血漿コレステロール濃度に及ぼす影響について調査した。
 ウィスター系ラットを用い、高コレステロール食にEGCgを0、0.25%、0.5%、1%添加したものいずれかを摂取させた。摂取4週間後、血漿の総コレステロールとLDL値が1%EGCg摂取群で他の群より有意に低値であった。血漿トリグリセライドとHDL値には有意な変化はなかった。
 
   
表1 EGCg摂取後の血漿脂質濃度  
 
コントロール
0.25%
EGCg
0.5%EGCg
1%EGCg
総コレステロール
3.81±0.65
4.13±0.83
3.17±1.05
2.40±0.58*
HDLコレステロール
1.69±0.20
1.73±0.27
1.59±0.40
1.44±0.16
Non-HDLコレステロール
2.12±0.65
2.41±1.01
1.58±0.83
0.96±0.48*
トリグリセライド
0.47±0.5 4
0.53±0.08
0.46±0.09
0.44±0.09
遊離脂肪酸
1.44±0.24
1.46±0.15
1.30±0.33
1.28±0.18
平均±SD nmol/L(各群n=8)
*コントロール群と比較して有意差ありp<0.05



 
表2 EGCg摂取後のコレステロール及び脂質の糞中排泄量  
 
コレステロール
 
摂取量
(g/week)
排泄量
(g/week)
排泄率
(% vs摂取量)
コントロール
4.20
0.44
10.5
0.25%EGCg
4.45
0.46
10.2
0.5%EGCg
4.30
0.52
12.1
1.0%EGCg
4.25
0.63
14.7
   
脂質
摂取量
(g/week)
排泄量
(g/week)
排泄率
(% vs摂取量)
151.2
5.3
3.5
160.2
5.9
3.7
154.8
7.1
4.6
153.0
8.9
5.8
   
     

 

 

 
Home Top
 
 


(c)Copyright Vitamin Information Center since 2000 December