■  地中海の人々におけるビタミンCと白内障リスク低減との関係
                        Maria Pastor Valeroら, J. Nutr. 132; 1299-1306, 2002
 

要 旨

白内障は高齢者の視力と医療費を考える上で重要な問題である。 白内障のリスク要因を調査している多くの研究は、アメリカで行われており、ヨーロッパ人における情報は少ない。我々は、地中海の人々における抗酸化ビタミンと白内障リスクとの関連性を調査するため、患者対照研究を行った。対象は白内障患者343名と性・年齢がほぼ同じの対照者334名であった。対象者には食事摂取頻度調査を行うとともに、喫煙や飲酒などについても調査した。血中ビタミンCが49μmol/l以上では白内障のオッズ比が64%低減した(P<0.0001)。ビタミンC、E摂取量は有意ではないがオッズ比の低下傾向がみられた。本研究結果では、水晶体老化に対するビタミンCの防御効果は、ビタミンC摂取量が多かった群で観察された

 


 

 

 
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