■  妊娠前のビタミンサプリメント摂取が神経管欠損症発症に及ぼす影響
       Anderw Eら, N Engl J Med 327;1832-1835, 1992
 

背景
神経管欠損症(NTD)再発のリスクは、葉酸または葉酸を含んだマルチビタミンを妊娠前に摂取することにより、リスクが低減される。 しかしビタミンサプリメントが最初のNTD予防に効果があるかどうかは不明である。
 
方 法
無作為割付コントロール研究
妊娠前の女性にビタミンサプリメント(葉酸0.8mg含有)またはミネラルサプリメントを、少なくとも妊娠1ヶ月前から摂取させた。
 
結 果
胎児または新生児にNTDや先天性異常が発症しているか否かにかかわらず、ビタミンサプリメント摂取者で2104名、ミネラルサプリメント摂取者で2052名が妊娠した。先天性異常はビタミンサプリメント摂取群(13.3/1,000)よりもミネラルサプリメント摂取群(22.9/1,000)で発症率が高かった。ミネラルサプリメント摂取群ではNTDが6名発症したが、ビタミン摂取群では発症しなかった。
 
結 論
妊娠前にビタミンサプリメントを摂取することにより、最初の神経管欠損症リスクが低減されることが示唆された。


 

 

 
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