葉酸、B6、B12のコンビネーションでの摂取が女性においてAMDリスクを低減した

William G. Christenら,
Arch Intern Med. 2009;169(4): 335-341

 
 
背 景
観察疫学研究では、血液のホモシステイン濃度と加齢性黄斑変性(AMD)のリスク間で関連を示している、しかし、低ホモシステインレベルとAMD治療の効果を調べる無作為の試験データは不足している。
我々は、混合葉酸、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)とシアノコバラミン(ビタミンB12)療法の試験で、AMDの発生率を調べることにした。
 
方 法
無作為二重盲検プラセボ対照試験

被験者
40歳以上、試験開始時にAMDの診断を受けていない5442名の女性医療従事者
(既存の心血管疾患または3つ以上の心血管疾患リスクファクタを含む)

摂取量
葉酸(2.5mg/日)、塩酸ピリドキシン(50mg/日)とシアノコバラミン(1mg/日)の組合せ

 
結 果
7.3年の追跡調査で、試験参加者のうちの137人はAMDを発症し、そのうちの70名は有意な視覚障害を発症した。
本研究2年後に、ビタミンをとっている女性は、プラセボを服用している女性と比較しAMDリスクの減少を示し始めた。
プラセボ群合計80名の女性がAMDを発症し、ビタミンをとっていた発症者は55名で、プラセボ群の女性44名と比較し、ビタミン摂取群26名が視覚的な疾患を認めた。
ビタミンをとっている女性では、AMDの発症率を34パーセント低減し、視覚障害リスクを41パーセント有意に低下させた。
結 論
心血管疾患のリスクが大きな女性が、葉酸、ピリドキシンとシアノコバラミンによる1日のサプルメント摂取がAMDのリスクを低下させる可能性があることを示唆した。
 

 

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