■  B群ビタミンによるホモシステイン低減療法が冠動脈疾患に及ぼす影響
                        Guido Schnyder ら, JAMA. 2002; 288: 973-979
 

目 的
ホモシステイン低減療法による、冠動脈治療後の狭窄再発に対する影響を評価
方 法
二重盲検プラセボ対照試験
対象: 少なくとも一度冠動脈狭窄に対し血管形成術の治療を受けたことのある患者 553名
ビタミン摂取群(272名): 葉酸 1mg/日、ビタミンB12 400 μg/日、ビタミンB6 10 mg/日
摂取期間: 6ヶ月
追跡期間: 平均11ヶ月
評価項目: 死亡・非致死的心筋梗塞・脈管再生などの再発
 
結 果
1年間の追跡後、何らかの症状が観察された患者の割合はホモシステイン低減療法を行った患者の法が低かった(15.4% vs 22.8%、 相対リスク 0.68)。 また治療をした血管の狭窄再発もB群ビタミン摂取群で9.9%、プラセボ群で16.0%とビタミン摂取群で38%低下した。
 

図1. 疾患再発のなかった患者のKaplan-Meier生存曲線

 

結 論
葉酸・ビタミンB12、B6摂取によるホモシステイン低減療法は、冠動脈治療後の心疾患再発リスクを有意に低下させる。
 
 
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