米国における女性の葉酸摂取状況

MMWR Vol.54 No.38

 
 米国ではPHS(Public Health Service)が葉酸を1日400μg摂取することを推奨した1992年から、NTDs発症率が50-70%減少している。さらにFDAは米国において1998年からシリアル製品への葉酸強化を義務づけた。その結果、NTDs発症率が減少したが、妊娠適齢期にある女性における葉酸の摂取量は充分ではない。現在もNTD予防策として、葉酸400μgを含むサプリメント利用者を増加させることは重要な課題である。 March of Dimes Gallup調査(2005年)の結果、妊娠可能な年齢層にある女性がサプリメントから葉酸を摂取している割合は2004年で40%、2005年で33%と減少傾向にあった。
 
 本調査は電話によるインタビュー形式で、1995年から実施されている。2005年調査の回答率は32%で、18-45歳の女性2,647名から回答が得られた。これまでの回答率は24-52%である。
 葉酸を毎日摂取している女性は2004年では40%であったのが、本調査では33%であった。葉酸の認知率は2004年の78%から84%に増加した。葉酸がNTDs予防に関連していることは25%の女性に認知されていたが、妊娠前に葉酸を摂取するべきであると回答した割合は2004年の12%から7%に減少した。
 また、ビタミンまたはミネラルサプリメント非摂取者にその理由を尋ねると、「忘れる(28%)」、「必要と認識していない(16%)」、「食事で充分である(9%)」等の回答が得られた。さらに、ビタミンサプリメント非摂取者に対して、サプリメント摂取を開始するにはどのようなきっかけが必要かという質問をすると、「病気になるもしくは健康を損なう(20%)」、「医師の推奨(20%)」、「妊娠(8%)」、「欠乏症の発症(7%)」、「食事のバランスをとる(6%)」、「骨をじょうぶにする(6%)」などの回答があった。
 
 

 

Home Top


(c)Copyright Vitamin Information Center since 2000 December