マルチビタミンサプリメント摂取と死亡率
     (アメリカにおける大規模予知試験)
                 Watkins ML ら、Am J Epidemio/2000;152:149-162 

1982年〜1989年にかけて、成人1,063,023名の予知的コホート試験を行い 

1群: マルチビタミンサプリメントのみの摂取者群
2群:ビタミンA、CあるいはEのみの摂取者群
3群:マルチビタミン+ビタミンA、C、E摂取者群
4群:ビタミンサプリメント非摂取者群

とで調査した。 
 
 

目的

マルチビタミンサプリメントと心臓病、脳血管系疾病、ガンによる死亡率の関係を調査するため
 
 
評価法

Cox proportional hazard models 
    
 
結果

  1. 1群と5群では、心臓病と脳血管疾患による死亡率の差はなかった。
  2. 2群は4群と比較すると、死亡リスクが15%低かった。 
  3. 3群はすべてのガンにおける死亡率で低下傾向にあった。 
  4. 1群(RR=1.13, 95%CI:1.05, 1.23)と2群(RR=1.16, 95%CI:1.06, 1.26)の男性喫煙者では、すべてのガンにおける死亡率が増加した。 
  5. 男性喫煙未経験者(RR=0.86, 95%CI:0.74, 0.99)あるいは、既喫煙者(RR=0.90, 95% CI:0.82, 0.98)では、すべてのガンにおける死亡率は減少した。 
  6. 上記のような関係は、女性では認められなかった。 

 

 

 

 
Home Top

 

 

(c)Copyright Vitamin Information Center since 2000 December