マルチビタミン剤によるHIV疾患の進行と死亡率の減少

Fawzi Wafaieら, N Engl J Med, 351(1), 2004, 23-32

 
方 法
二重盲検比較対照試験
HIV(ヒト免疫不全ウィルス)に感染した妊婦 1,078名を対象とし、各ビタミン摂取群のHIV疾患の進行及び死亡について追跡調査を行った(平均追跡期間71ヶ月)。

 

ビタミン摂取量(1日)  
ビタミンA摂取群(272名) :ビタミンA 5,000IU+β-カロテン30mg
マルチビタミン摂取群(271名) :B群ビタミン(B1 20mg、B2 20mg、B6 25mg、ナイアシン100mg、B12 50μg、葉酸0.8mg)、ビタミンC 500mg、ビタミンE 30mg
併用群(268名) :ビタミンA+マルチビタミン
プラセボ群(267名)  
 
結 果
1078名中299名はステージ4(WHO)に進行またはエイズによる死亡した人の割合は、以下のような結果であった。
マルチビタミン群24.7%(67名)
併用群26.1%(70名)
ビタミンA群29%(79名)
プラセボ群31.1%(83名)
マルチビタミン群はプラセボ群と比較すると有意に低値であった(P=0.04)。
ビタミンA群では有意な低減は観察されなかった。
 
 

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