■  ビタミンCと冠動脈性心疾患リスクとの関係
       SK, Osganianら, J Am Coll Cardiol 2003; 42: 246-252
 

方 法
対象:健康な女性 85,118名(Nurses Health Studyの対象者)  
追跡期間:16年間  
ビタミンC摂取量:食習慣調査票から算出  
   
結 果
 
  • 16年間で1356名が冠動脈性心疾患を発症した。 年齢、喫煙やその他の冠動脈疾患リスクを調整後、ビタミンC摂取量とCHDリスクとの間には有意な相関関係がみられた(相対リスク0.73、95%CI0.57-0.94)。
  • ビタミンCサプリメントもしくはマルチビタミンサプリメントを摂取していなかった女性は、食事のみからのビタミンC摂取量とCHDリスクとの関係は有意ではなかった(相対リスク0.86、95%CI0.59-1.26)。
  • ビタミンC最高摂取量群(360mg/日以上)の女性 (食事+サプリメントからの摂取者) は非致死的心筋梗塞と致死的CHDのリスクが最低摂取量群(93mg/日以下)よりも27%低かった。
  • ビタミンCサプリメント摂取者は非摂取者よりもCHDリスクが28%(有意)低値であった。
   
表1 ビタミンC摂取量(5分位)別のCHD相対リスクと95%信頼区間    
ビタミンC摂取量(5分位)(mg/日)
1
<93
2
94-132
3
133-183
4
184-359
5
>360
ビタミンC摂取量中央値 (食事) (mg/日)

61

94

121

152

209
相対リスク*
(95% CI)
1.0
0.91
0.68-1.22
0.86
0.62-1.18
0.84
0.60-1.18
0.86
0.59-1.26
ビタミンC摂取量中央値(食事 + サプリメント) (mg/日)
70
113
155
228
704
相対リスク*
(95% CI)
1.0
0.87
0.73-1.05
0.94
0.77-1.15
0.98
0.79-1.22
0.73**
0.57-0.94
   
*:年齢・喫煙その他の因子調整後  
**:P<0.005  

 

 
図1 食事および食事+サプリメントからのビタミンC摂取量別のCHD相対リスク(各因子調整後)
 
 
図2 ビタミンCサプリメント摂取者と非摂取者におけるCHD相対リスク(各因子調整後)  
 
   
結 論
 
ビタミンCサプリメントの摂取者はCHDリスクの低下が観察された。  

 

 

 

 
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