ビタミンCは腎移植患者の内皮機能傷害を改善する
                          Michael Jら, Nephrol Dial Transplant (2001) 16: 1251-1255

 

背 景
血管内皮機能は、腎移植により傷害が起こるが、このような患者の内皮には抗酸化ビタミンによる治療が効果があることが知られている。
 
試験方法
二重盲検クロスオーバー試験
腎移植患者13名に、ビタミンC2gまたはプラセボを投与し、上腕動脈の内皮依存性血管拡張とニトログリセリンによる内皮非依存性の血管拡張状態を、投与前と投与2時間後に測定した。
 
結 果
血漿ビタミンC濃度はビタミンC摂取後増加した(33.5±17.0μmol/l→98.8±60.2μmol/l)。
内皮依存性血管拡張は、ビタミンC摂取により、1.6±2.6から4.5±2.5%に改善した。プラセボ摂取群では変化はみられなかった。
内皮非依存性血管拡張においては、ビタミンC摂取による有意な変化はなかった。

 

 

結 論
ビタミンCは腎移植患者における内皮依存性血管拡張を促進し、血流を改善させる。


 

Home Top

 
 


(c)Copyright Vitamin Information Center since 2000 December