■  ビタミンCは手首の骨折を伴う患者が複合性局所疼痛症候群になるの      を予防する

Zollingerら、2007; 89(7): 1424-31
 
背 景
複合性局所疼痛症候群T型の症状は治療されており、ビタミンCが保護する作用については、既に報告されてきた。手首を骨折している患者にその効果を用量反応試験で評価してもらうことを目的とした。
 
方 法
二重盲検試験、プロスペクティブ臨床試験、多施設臨床試験において、427名の手首骨折者と416名の患者は、50日間ビタミンCを一日200mg、500mg、1500mgを処方される群とプラセボ群にランダムに処方量を割り当てられた。
また、性別、年齢、骨折のタイプ、複合性局所疼痛症の発現の傾向に関連する苦情などが分析された。
 
結 果
ビタミンC摂取群317の患者(計328箇所の骨折)、プラセボ群の患者99名(計99箇所の骨折)に無作為に偽薬が与えられた。
複合性局所疼痛症候群の患者数は、ビタミンCグループで2.4%(328名中8名)、プラセボグループで10.1%(99名中10名)(p=0.002)であった。病気に冒された患者はすべてが高齢者の女性であった。
ビタミンCの異なる用量試験では、複合性局所疼痛症候群患者数が、200mg摂取群で4.2%(96名中4名)、相対危険率0.41、95%CI 0.13-1.27、500mg摂取群で1.8%(114名中2名)、相対危険率が0.17、95%CI 0.04-0.77、1500mg摂取群で1.7%(118名中2名)、相対危険率が0.17、95%CI 0.04-0.75という結果を示した。

 
結 論

ビタミンCは手首骨折の後の複合性局所疼痛症の発病率を低減し、50日間のビタミンCを1日500mgの摂取が推奨された。

 

 

 

 
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