ビタミンDと青年期女性における筋力との関係
Kate A. Wardら
J Clin Endocrinol Metab 94: 559-563, 2009
 
 
背景及び目的
英国の乳幼児、青年期の若者でビタミンD欠乏症が再び見られ始めた。ビタミンD欠乏症の筋疾患臨床症状はこれまでほとんど研究されてこなかった。我々は25ヒドロキシビタミンDの基準濃度と筋力を伴う副甲状腺ホルモンの関連を調査した。
 
方 法

横断的研究

被験者
12−14歳の女子生徒 99名(協力:地域の中等学校)

幅跳び、片足とびの実施により、運動記録図を作成し、筋力、ジャンプの高さ、ジャンプ速度、エスリンガーフィットネス指標を算出し、また、身長、体重、血清25ヒドロキシビタミンD濃度、副甲状腺ホルモン、カルシウム量を計測した。

 
結 果
25ヒドロキシビタミンD濃度の中央値は21.3 nmol/l (2.5ー88.5)で、副甲状腺ホルモン濃度中央値は3.7 pmol/l (0.47ー26.2)であった。
二次関数で調整し、25ヒドロキシビタミンDとジャンプ速度、ジャンプの高さ、ジャンプ力、エスリンガーフィットネス指標(EFI)、腕力の間に正の相関があった。
また、ジャンプ速度と副甲状腺との効果には負の相関があった。
 
結 論

青年期の女性においてビタミンDと筋力の関係は有意に正の相関があった。


25ヒドロキシビタミンDと体力、筋力の正の相関(体重を平方項に調整後)

 

 

 

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