ビタミンDとカルシウムサプリメントは癌リスクを低減させる:無作為試験
Joan M Lappeら Am J Clin Nutr 2007;85:1586□91.
 
背景及び目的
多数の観察研究により、カルシウムとビタミンDの補足が一般の癌のリスク減少と関係していることがわかっています。しかしながら、この効果の介入性研究は、不足しています。
本研究では全ての型の癌リスクを低下させる際に、ビタミンDにカルシウムを加えることが単独に摂取した場合と比べカルシウムの有効性を決定することになっていました。
 
方 法

期間 4年間(人口に基づいた、二重盲検、無作為プラセボ対照試験)
主要試験項目 骨折発生率  二次的な癌発生率
被験者 1179名 (緯度41.4°Nネブラスカに在住)
    55歳の健常な閉経後女性の集団から選択

摂取量
プラセボ群(n=288)
カルシウム1400-1500mg単独摂取群(n=445)
ビタミンD3 1100IU/日+カルシウム1400?1500mg摂取群(n=446)

 
結 果
平均10年の追跡調査の間、閉経前の276と閉経後の743人の女性は、乳癌の確認診断を受け、カルシウムとビタミンDのより高い総摂取量は、閉経前の
乳癌の患者より低いリスクと有意に相関していました。
摂取量の五分位群で、最高摂取分位群の危険率は、カルシウムで0.61(P=.04)(95%の信頼区間、0.40-0.92)とビタミンD摂取量で
0.65(P=.07)(95%の信頼区間、0.42-1.00)でした。
対照的に、両方の栄養分の摂取量が、閉経後女性の間で乳癌リスクと反対の相関があるというわけではありませんでした。
 
結 論

カルシウムとビタミンDの栄養状態改善することは、閉経後女性で実際に全ての癌リスクを低下させた。

 

 

 

Home Top

 

 


(c)Copyright Vitamin Information Center since 2000 December