ビタミンE摂取が花粉症に及ぼす影響
Eduardo Shaharら, Ann Allergy Asthama Immunol. 2004; 92: 654-658より

 

背 景
ビタミンEは様々な医療の現場において、治療や予防に使用されている。基礎的な研究では、ビタミンEがアレルギー反応を抑制するという報告もある。しかし、アトピー性皮膚炎・喘息などのアレルギー患者におけるビタミンEの効能に関する臨床試験は少なく、アレルギー性鼻炎に関する研究は行われていない。
 
目 的

花粉が飛ぶ季節に、普段使用している治療薬に加えて、ビタミンEを高用量摂取するとアレルギー性鼻炎にどのような影響を及ぼすか調査した。

方 法
二重盲検無作為割付プラセボ対照試験
対象: 花粉症患者 112名
  ビタミンE摂取群(800mg/日);58名、平均年齢32歳
  プラセボ群;54名、平均年齢36歳
 
対象者は鼻と目の症状と、アレルギー症状に使用した薬について日々記録した。
 
結 果
目の症状に関してはビタミンE摂取による影響はなかったが、鼻の症状は改善された。しかし、深刻な症状が発症している日数または、薬を使用した日数の割合は減少されなかった。
 
図 ビタミンE摂取が鼻の症状に及ぼす影響
結 論
今後の臨床試験や基礎的な研究が必要であるが、ビタミンE摂取がアレルギー性鼻炎患者の症状を改善させる可能性がある。
 

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