■ ■■ビタミンEとビタミンCの安全摂取量 |
John N Hathcockら, Am J Clin Nutr
2005, 81: 736-45
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これまでの研究により、ビタミンEとCの摂取は健康な人々には安全であることが示唆されている。これらには抗酸化作用があり、フリーラジカルからの防御作用などに関する研究も行われてきた。種々の作用があるため、多くの人が推奨量よりも多量のビタミンEとCを摂取している。アメリカFNBでは、ビタミンEとCの許容上限摂取量をそれぞれ1,000mg/日、2,000mg/日(成人)と設定している。これまでの種々の疾患患者を対象とした多くの臨床試験においても、副作用はみられていない。
また、ビタミンC投与の数多くの試験では、軽い下痢や胃の不調以外には何の問題も見当たらない。ビタミンEに関しても、ヒトでの多量摂取による出血への影響や他の副作用については、十分な見解が得られていない。
よって、これまでの臨床試験の結果から、成人において、ビタミンEは1,600 IU/日以下、ビタミンCでは2,000mg/日以下の摂取量であれば安全であるといえるだろう。
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参考)健常者においてビタミンE・C摂取後に副作用がみられなかった研究 |
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研究者 |
対象者数 |
摂取量 |
期間 |
ビタミンE |
Farrellら |
28 |
100-800 mg/日 |
2.9年 |
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Stampferら |
30 |
800 IU/日 |
16週 |
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Meydaniら |
88 |
60-800 IU/日 |
4ヶ月 |
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ビタミンC |
Ludvigssonら |
24 |
1000-4000 mg/日 |
28日 |
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Porkkalaら |
520 |
500 mg/日 |
3年 |
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Huangら |
184 |
500 mg/日 |
56日 |
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