ビタミンEが月経困難症に及ぼす影響
S. Ziaeiら, BJOG:An international journal of O&G, Vol.112(4); 466-469, 2005より

 

目 的
ビタミンEが月経困難症に及ぼす影響を調査した。
 
方 法
二重盲検無作為プラセボコントロール試験
対象:月経困難症のある女性278名(15-17歳)
ビタミンE摂取群(139名):200 IU /日(100 IU/粒×2回/日)
プラセボ群(139名)
摂取期間:5日間(月経開始予定の2日前から開始後3日間摂取)
*月経痛が治まらない場合はイブプロフェン(鎮痛剤)の使用が許可された。
 
主要評価項目
月経痛の強度と期間、月経による出血量
月経痛はVAS(visual analogue scale)および失血はPictorial Blood Loss Assessment Chart(PBLAC)で評価を行った
 
結 果
ビタミンE摂取群はプラセボ群と比較すると、月経痛の強度と期間が軽減され、失血量も減少した(表)。
 
 
表 ビタミンE摂取が月経困難症に及ぼす影響
 
ビタミンE摂取群
プラセボ群
P
月経痛スコア(2ヵ月後)
中央値 3(2-4.5)
5(3-6)
<0.001
月経痛スコア(4ヵ月後)
中央値 0.5(0-2)
6(4-7)
<0.001
月経痛期間(時間)(2ヵ月後)
4.2±7.1
15.4±16.9
<0.001
月経痛期間(時間)(4ヵ月後)
1.6±4.0
16.7±18.2
<0.001
イブプロフェン使用率
4.3%
89.4%
<0.001
PBLACスコア(2ヵ月後)
54±31
70±40
<0.001
PBLACスコア(4ヵ月後)
46±28
70±37
<0.0001
 
結 論
ビタミンEは月経痛や失血を軽減させることが示唆された。
 

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