ビタミンB6
  
 
ビタミンB6の働き

 
  動脈硬化が気になる人は、意識的に補給したい
ビタミンB6が不足すると、動脈硬化を助長することを示す実験結果があります。ビタミンB6を欠乏させた動物では、動脈硬化が発生するというものです。このしくみはまだ解明されていませんが、代謝にビタミンB6を必要とするアミノ酸の働きに関係すると考えられています。
 
 ◎ 糖尿病の改善にビタミンB6が効果を発揮する
糖尿病を改善するには、食事療法と必要に応じたインスリン投与が基本となります。糖尿病の一部には、ビタミンB6が欠乏してインスリンの作用不足が起こっている患者もいます。その場合、合わせてビタミンB6を投与すると改善を助けることがわかってきました。血糖値を下げたり、上がりにくくするだけでなく、糖尿病によって起こる神経障害やしびれを軽減・解消する効果も認められています。
 
 ◎ ビタミンB6不足は皮膚炎や神経炎を招く
ビタミンB6は、たんぱく質や脂質の代謝に重要な役割をはたしています。不足すると、目・口・耳・鼻の周囲の皮膚炎や、神経炎などを起こすことが知られています。普通の食生活を送っていれば不足しにくいビタミンですが、インスタント食品や外食に偏っている人は、十分な注意が必要です。
 
妊娠・授乳期やピルを飲む人は、ビタミンB6が不足しがち
女性の場合、妊娠・授乳中やピルの服用時に、体内のビタミンB6が不足しやすくなります。一方、月経の1〜2週間前に頭痛・イライラなど、種々の症状が出るPMS(月経前症候群)の改善に、ビタミンB6が効果的であるという報告もあります。
 
たんぱく質を多くとる人ほど、ビタミンB6の必要量が増す
ビタミンB6の必要性は、以上の要因のほか、食生活の内容によっても左右されます。たんぱく質代謝に大きくかかわるビタミンB6は、食事中のたんぱく質が多い人ほど必要量が高まるのです。体内でたんぱく質が正しく利用されるよう、ビタミンB6の摂取を心がけたいのもです。

 
 

 
 
 
 
 
 

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