ビタミンE
  
 
ビタミンEと老化

 

 

中年期以降、特にビタミンEの摂取が必要

過酸化脂質はさまざまな病気や老化の原因になるといわれています。血中の過酸化脂質の量は、40歳を過ぎると急に増加します。過酸化脂質の量と老化の進行は比例しているのです。血管をはじめ体を若く保つためには、40歳を過ぎたら意識的にビタミンEを摂取して、過酸化脂質を減らす工夫をすることが大切です。

 
ビタミンEは精力減退を防ぐ
ビタミンEを多量に与えたネズミと普通の餌を与えたネズミを調べてみると、普通の餌群では老化に伴って睾丸や卵巣が萎縮していくのに、ビタミンE投与群では正常に近い状態でした。また、ビタミンEが欠乏しているネズミは繁殖力を失うという実験結果もあります。
ビタミンEには女性ホルモンの分泌をスムーズにする働きがあるのです。 ただし強力な回春剤としての効果を期待するのは早計です。 毎日十分にビタミンEを補給していれば、全身の細胞の若さを保つことができ、性に関する期間の衰えにもストップをかけられるということでしょう。
 
関節のこわばりや痛みにビタミンEが効く
年をとると膝関節の軟骨がすり減るために、痛みやこわばりを感じることがあります。 ビタミンEを大量に投与すると、痛みやこわばりがとれたという研究があります。 ビタミンEの投与で血液の循環がよくなり、関節にも充分な栄養が行き届くようになったためだと考えられます。
また、高齢者では特に病気ということもないのに、少し歩くと足が動かず前に進めなくなることがあります。これは血管が細くなっているために、足の先まで血液がスムーズに流れず、筋肉が働くためのエネルギーが不足して足が動かなくなるのです。
ビタミンEを十分にとると血液の流れがよくなるため、歩ける距離も少しずつ伸びていきます。
 
老人斑(リポフスチン)の沈着を防ぐ
年をとると皮膚に特有の老人斑が表れてきます。 この老人性のシミは、リポフスチンという色素が沈着してできたものです。 リポフスチンは皮膚ばかりか神経組織や心筋にまで沈着することがわかっています。
リポフスチンがネズミの中枢神経に沈着すると、記憶力や神経などが衰えて迷路走行ができなくなります。
リポフスチンは、ビタミンEがないと急激に溜まっていきます。 ビタミンEを普段から十分に摂取していれば、脳内の血流もスムーズですし、リポフスチンの沈着も防ぐことができます。
 

 
 

 
 
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