去る2002年4月24日(水)に開催したVICプレスセミナーでは、葉山隆一先生(葉山眼科クリニック院長)に『ルテインの効力と飲み方』をテーマにご講演いただきました。 近年日本でも増加しているのが黄斑変性症という眼の疾病です。黄斑変性症は網膜の中心にある黄斑部に異常が発生し、ものがゆがんで見えるなどの視力障害を起こし、そのまま進行すると失明にもつながります。アメリカでは失明原因の第1位となっており、日本でも約125万人が罹患していると推定されています。 葉山眼科クリニックでは、黄斑変性症の患者にルテインを3ヶ月間投与したところ、症状の改善がみられ、中には0.05だった視力が0.9にまで改善した例もありました。また、黄斑変性症のみでなく、白内障や緑内障もルテイン摂取により、水晶体白濁の改善や視力の向上がみられています。当院では、その人に応じた量のルテインを摂取してもらっていますが、黄斑変性症などの治療には約6mg/日のルテインが有効であることがわかりました。 格子柄を見て、直線がゆがんでみえたら黄斑変性症の初期症状があると考えられますので、必ず眼科医の診察を受けてください。黄斑変性症にもさまざまな種類がありますが、失明につながる可能性が高いのが加齢黄斑変性症です。
加齢のみでなく、紫外線やストレスなども眼に障害を引き起こす原因です。 高齢化が急速に進行している現在、また環境汚染やストレスが問題になっている社会の中で、眼の疾病予防のため、また眼の健康を保つためにも、日頃からルテインの摂取を心がけていただきたいです。さらにルテインは、眼の疾病だけでなく、がんや心臓病、動脈硬化などにも効果があることが証明されつつあり、今後の研究にも期待がもたれています。
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